（塩　その２１）

○　「四季物語　春のときめき　らーめん」（マルちゃん）

　季節性のないカップ麺が多い中、春夏秋冬の旬の味をうどん、らーめん、焼そばで届けてくれる四季物語から季節限定として春のときめきらーめんの登場です。

　豊かな風味の桜えびに加えて瀬戸内産の花藻塩を使ったスープで春というのを表現しているとのことです。すっきりとした味わいで春を感じることができそうですね。

　お湯を入れて３分、蓋を開けてよくかき混ぜれば完成。あさりとエビの混ざったとても良い香りが漂ってきてラーメンということを忘れてしまいそうな感じです。

　早速、スープを一口いただきます。鯛とあさりの出汁がとても効いており塩加減も絶妙といった感じで、和食料理店のお吸い物をいただいているような気分になります。

　具はエビ、カマボコ、長ネギの３種類となっており、エビは鼻と口の両方で楽しませてくれてカマボコは目で楽しませてくれるとともに長ネギは甘くて美味しいです。

　麺はノーマルタイプのややちぢれ麺となっており、細めで柔らかいのですが、スープのエキスをしっかりと絡ませてくれるのでとても美味しくいただくことができます。

　上品な風味があって絶妙な塩加減のスープが心を落ち着かせてくれるような一品。五感で春を感じさせてくれるような思いやりのある一杯となっています。

○　「ベストプライス　しおラーメン」（トップバリュー）

　具とスープを一つの袋に入れることでコストを下げて１個６８円といった低価格を実現させたことでお馴染みとなっているベストプライスからしおラーメンの登場です。

　１７０円前後が定価といったカップ麺が多い中、約１００円下げて定価を設定できるとは夢物語のようなものです。しかし値段だけじゃなく味の方にも期待したいですね。

　お湯を入れて４分、蓋を開けてよくかき混ぜれば完成。予想よりもチキンエキスのとても良い香りが漂ってくるとともに麺そのものの香りも同時にしてきました。

　早速、スープを一口いただきます。スッキリとした口当たりとなっており、香り同様にチキンエキスと麺の出汁というのを味わうことができ、塩加減もちょうど良いです。

　具はキャベツ、コーン、長ネギの３種類となっており、量的には少ないのですがキャベツの食感の良さとコーンの甘さや長ネギの風味の良さというのを楽しめます。

　麺はノンフライのややちぢれ麺となっており、ツルツルとした舌触りとモチモチとした食感を楽しむことができ、スープと絡ませていただくと美味しくいただけます。

　スッキリとしているのに味わいのあるスープと後を引かないノンフライ麺がとても美味しい一品。値段とともに２３２キロカロリーというヘルシーさも魅力の一つです。

○　「大人のスーパーカップ　スパイシーシーフード」（エースコック）

　美味しくてお腹も満足するスーパカップに大人向けのテイストが加わった大人のスーパーカップシリーズからスパイシーシーフードの登場です。

　８種類の香辛料が引き立てる大人の味わい。といったことが蓋に書いてありました。８種類も合わさって絶妙な味が成立していることを考えたら嬉しくなってきました。

　お湯を入れて３分、蓋を開けて麺をよくかき混ぜてから仕上げ香辛料をかければ完成。スパイスとシーフードの混ざったとても良い香りが漂ってきました。

　早速、スープを一口いただきます。口に含んだ瞬間にスパイスの風味が広がってきて後からエキスタップリのスープを味わえるといった感じでとても美味しいですね。

　具はエビ、イカ、キャベツ、コーン、パセリ、長ネギの５種類となっており、イカとエビは風味と食感がとても良く、コーンとキャベツは甘さを楽しむことができます。

　麺はノーマルタイプのややちぢれ麺で３Ｄ麺となっており、麺のガッシリとした食感の良さを楽しむことができるとともにスープの絡みも良いので美味しくいただけます。

　鼻と口から同時に楽しむことができる風味の良さとボリューム感がとても印象的な一品。８種類の香辛料が入るとここまで美味しくなるのかと思えるのが魅力的です。

○　「カップラーメン　しお味」（コープ）

　庶民の味方であるコープでは様々なカップ麺を企画開発してくれていますが、今回はカップラーメンシリーズからしお味を登場させてくれました。

　シンプルなデザインとしお味らしいブルーを基調とした彩りとなっており、ある意味カップ麺コーナーで目立つのかなと思いました。あとはどんな味わいなのか。

　お湯を入れて３分、蓋を開けてよくかき混ぜれば完成。彩り豊かな具材が目の前に現れるとともにシーフードのようなとても良い香りが漂ってきました。

　早速、スープを一口いただきます。スッキリとした口当たりとなっており、塩加減もちょうど良いといった感じなのに加えて野菜のエキスも楽しむことができます。

　具はカニかま、コーン、キャベツ、長ネギの４種類となっており、彩りの良さもさることながらキャベツのシャキシャキ感とコーンの甘さも良いものとなっています。

　麺はスナック麺タイプとなっているので柔らかいのですがスープがしっかりと染みこんでいるような味わいとなっているので最後まで美味しくいただくことができます。

　その癖のない味わいは老若男女を問わずに楽しめるような一品。さすがコープ、万人に受け入れられるような味わいを提供してくれる姿勢が素晴らしいと思いました。

○　「サッポロ一番　塩らーめん　かに風味ボール入り」（サンヨー食品）

　長きに渡って愛され続けているサッポロ一番塩らーめんから、シーフードラーメンを思わせるようなかに風味ボールが入っている縦型カップ麺の登場です。

　カニかまや蟹の剥き身といったものは醤油でも味噌でも豚骨でもなく塩味のスープに一番よく合うと思っていますので、今回も間違いなく美味しくいただけそうです。

　お湯を入れて３分、蓋を開けてよくかき混ぜてから切り胡麻を満遍なくかければ完成。彩り豊かな具材が目の前に現れるとともにゴマのとても良い風味がしてきました。

　早速、スープを一口いただきます。サッパリとした口当たりでポークとチキンのエキスに加えて野菜の甘さも染みこんでいるような味わいとなっていて美味しいですね。

　具はかに風味ボール、タマゴ、キャベツ、コーン、ゴマ、長ネギの６種類。目玉のかに風味ボールはかにの剥き身のような食感があり、風味もしっかりと楽しめます。

　麺はノーマルタイプのややちぢれ麺となっており、どちらかといえば柔らかめなのですが、エキスがしっかりと染みこんでいて切り胡麻の風味も絡まっている味わいです。

　かにやゴマの風味と心地良い塩加減、そして見た目の華やかさがとても印象的な一品。何か懐かしい味わいの中に新しいテイストが加わっているといった感じです。

○　「神奈川淡麗系　塩ラーメン」（寿がきや）

　神奈川を代表するラーメンの一つである神奈川淡麗系塩ラーメン。北海道に住んでいるとあまり馴染みのないラーメンなのですがカップ麺にしてくれると関係ありません。

　そもそも淡麗系塩ラーメンとは一体何？といった感じなのですが、鶏、煮干し、昆布の旨味を丁寧に抽出したキレのある澄んだスープといったことが書いてありました。

　とにかく食べて見ないと解らないのでお湯を入れて３分待ちました。蓋を開けて液体スープを入れて軽くかき混ぜ、さいごに後入れかやく入りスープを入れたら完成です。

　まずはスープを一口いただきます。スッキリとした口当たりとなっており、真っ先に鶏のダシをしっかりと楽しむことができ、その後に煮干しや昆布の旨味を味わえます。

　具はチャーシュー、メンマ、小松菜、唐辛子、長ネギの５種類。噛むほどに味わい深いチャーシューも良いのですが、スープのアシストをする長ネギの存在も良いです。

　麺はノンフライのややちぢれ麺となっており、鶏のダシがしっかりと染み渡っている味わいでモチモチとした食感がとても良く心の底から美味しいなと思えます。

　見た目以上にしっかりと出汁が効いているスープはまさに絶品と言っても過言ではない一品。神奈川淡麗系の美味しさというのを心に刻むことができる一杯です。

○　「凄技　ＳＰＩＣＹ　ＲＯＡＳＴ　濃厚鶏そば」（エースコック）

　カップ麺という手軽にいただけるものにも本格的な技を駆使している凄技シリーズから、炙った鶏ガラを炊き出した香り高いスープの濃厚鶏そばの登場です。

　スッキリとした鶏ガラスープではなくギッシリとコクの詰まったスープを楽しめそうな雰囲気があります。鶏白湯ラーメンの美味しさというのを追求できたら嬉しいです。

　お湯を入れて４分、蓋を開けて液体スープとスパイスを入れてよくかき混ぜれば完成。鶏だしのとても良い香りとスパイスのキレのある香りで食欲をそそられました。

　早速、スープを一口いただきます。舌に絡み付くようなコクのあるスープとなっており、鶏の風味をこれでもかというくらいに堪能できるようになっています。

　具は鶏肉、唐辛子、長ネギの３種類となっており、そぼろ肉にしては大きめの鶏肉はスパイスが効いていて濃いめの味わいなのでスープにピッタリといった感じです。

　麺はノンフライのややちぢれ麺となっており、モチモチとした食感を楽しむことができ、濃厚スープがしっかりと絡むので最後まで美味しくいただくことができます。

　スパイスが効いていて鶏の風味がビッチリと詰まったスープを心ゆくまで堪能できるような一品。濃厚なのにグイグイと飲めちゃうスープはまさに凄技ならではです。

○　「旨コク　じゃがバター味　塩ラーメン」（マルちゃん）

　ご当地ラーメンを思わせるスープと具材を楽しむことができ、さらにボリュームもあることでお馴染みの旨コクシリーズからじゃがバター味塩ラーメンの登場です。

　コロうま皮付きじゃがいもと塩バター味スープがうまい！といったことが蓋に書いてありました。北海道のバター塩ラーメンを思わせるような味わいを楽しめそうですね。

　お湯を入れて３分、蓋を開けて特製油を入れてよくかき混ぜたら完成。バターの食欲をそそるとても良い香りが漂ってくるとともに濃厚そうなスープが現れました。

　早速、スープを一口いただきます。口に含んだ瞬間にバターの風味が広がってくるといった感じでポークエキスの味わいも良く塩加減もちょうど良いといった感じです。

　具は挽肉、ジャガイモ、ニンジン、ゴマ、長ネギの５種類。ジャガイモはホクホクしてとても美味しいのですが目玉の割には量が少ないのでもう少し多ければ良いですね。

　麺はノーマルタイプのややちぢれ麺となっており、このタイプとしてはしっかりとした麺のコシを楽しむことができ、なんといってもボリューム感が嬉しくなってきます。

　飲みやすくてエキスの詰まったスープとバターのとても良い風味が印象的な一品。結構たくさん入っている挽肉とスープを一緒に飲むとさらに違った味わいを楽しめます。

○　「サッポロ一番　塩らーめん　バジルとレモンで仕上げたイタリアン風味」（サンヨー食品）

　長きに渡って愛され続けているサッポロ一番塩らーめんから、ラーメンではなかなか味わうことができないバジルとレモンで仕上げたイタリアン風味の登場です。

　バジルの風味とレモンの爽やかな味わいを楽しむということで夏限定バージョンです。灼熱の太陽の下、海の見える場所でいただくと気分も良くなるかもしれません。

　お湯を入れて３分、蓋を開けて特製香味油を入れてよくかき混ぜれば完成。鼻を近づけるとバジルのとても良い香りとレモンの酸っぱそうな香りが漂ってきました。

　まずはスープを一口いただきます。ポークエキスが効いており絶妙な塩加減といった感じで、バジルの風味をしっかりと楽しむことができ、レモンも良い味わいです。

　具はキャベツ、タマゴ、ピーマン、パセリの４種類となっており、キャベツは甘さに加えてシャキシャキ感を楽しむことができ、タマゴはフワフワとして美味しいです。

　麺はノーマルタイプのややちぢれ麺となっており、このタイプとしてはしっかりとした麺のコシというのがあるとともに、レモンの風味が染みているような味わいです。

　サッパリとした味わいにバジルとレモンの風味がとてもよく合っていると思える一品。具材の組み合わせもこの風味にピッタリといった感じでなかなかの美味しさです。

○　「名店仕込み　すみれ　札幌しお」（日清）

　ラーメン激戦区でもある札幌を代表する人気ラーメン店と言っても過言ではない「すみれ」の塩ラーメンがカップ麺となって登場しました。

　すみれと言えば味噌ラーメンなのですが、今回は塩ラーメンということです。塩はスープの味わいがそのまま伝わってくるということでどんな感じなのか楽しみです。

　お湯を入れて５分、蓋を開けて香味油を入れてよくかき混ぜれば完成。香りからも野菜の旨みが伝わってくるような感じなのですが見た目はとても澄んでいるスープです。

　早速、そんなスープを一口いただきます。スッキリとした口当たりなのですが、野菜の旨みというか甘さがしっかりと染みこんだ味わいとなっておりとても美味しいです。

　具は豚肉、メンマ、カマボコ、モヤシ、長ネギの５種類。豚肉はジューシーな味わいとなっており、メンマのシャキシャキ感とカマボコのモチモチ感を楽しめますね。

　麺は札幌ラーメンらしい太くてちぢれた麺となっており、少し柔らかめなところがあるのですが、喉ごしの良さと麺そのものの味わいを楽しむことができます。

　サッパリとしているのにコクがあるスープと太麺の組み合わせがとても心地良い一品。味噌が全てだと思ったら勘違いといった感じで塩もなかなか美味しくいただけます。

（塩 その２１）

（塩　その２１）